・JAPDTカンファレンス

8月30日~31日とJAPDTカンファレンスに参加してきました。
JAPDTは『日本ペットドッグトレーナーズ協会』で、理念として『犬を飼っている人、犬を飼っていない人、犬が苦手な人、犬に関わる仕事に従事している人、そして、家庭犬(ペットドッグ)から人に貢献している犬まで、すべての人と犬が共に幸せに暮らせる社会を実現していきます。』を掲げています。

 

今年のテーマは『「犬が本能的に持つ衝動性をコントロールする」~人との共生と動物福祉~』でした。

ドイツからドッグトレーナーのジモーネ・ポールさんを講師として招き、初日は『インパルス・コントロール』、2日目は『攻撃性行動と対処』でした。

『インパルス・コントロール』では、感情が先に立ち、衝動的な感情が行動に表れてしまう犬、飛びつき・引っ張り・吠えなど、考える事もなく考える間もなく衝動的に行動してしまうタイプについて説明頂きました。

その衝動的行動をどのようにコントロールし、ストレスを軽減させ安心出来る犬の自分を取り戻していくかについて、対処の仕方とトレーニング方法についてお話頂きました。

 

『攻撃行動と対処』では、犬対犬、犬対人への攻撃行動(脅し行動など)の種類とその対処方法についてお話頂きました。そもそもこれらの行為は、犬が本能として持つ「問題に直面した時に解決するための行動」であり、直接的な攻撃の前に発する『こうして欲しい!』と穏やかに問題解決するための自己主張でもあります。

そのため、形式的な行動パターン・ある種の儀式的な一面もあります。

ただ、その表現の仕方が上手くいかない、表現方法が分からない、もともとその必要が無く即攻撃するタイプもいます。そのタイプと行動、対処の仕方、トレーニング方法などお話頂きました。

 

いずれの課題も、犬の小さなシグナル、変化を見逃さないことが大事になってきます。

何がトリガー(引き金)となるのか、犬の表現を正しくとらえ読み理解する事が改善への道の一歩となる、との事でした。

難しい問題であり、飼い主とトレーナー、時には獣医師にも援護を頂かなければならないことも。

厳しい問題行動になる前に、幼少期の生活環境、生活習慣、トレーニングが大事だと改めて考えさせられました。

2019年09月01日